2008年11月24日

湾処

湾処というのは、あまり馴染みのない言葉だが(恥ずかしながらつい数年前に始めてこの言葉を知った)、大きい河の岸辺に出来る水たまり・入り江のことだそうだ。

湾処2

もともとは淀川の改修工事により自然発生的にできたものを指していたものらしく、関西では比較的ポピュラーな言葉なのかも知れない。

湾処

荒川区汐入付近の隅田川右岸は緩傾斜堤防とスーパー堤防になっていてその水際に小さな入り江=湾処が造られている。
人工の湾処を水生植物や水棲生物のためのサンクチュアリーにして、自然環境の改善に役立てるという試みなのだろう。
従来の「堤防=治水」という考え方から、国土交通省が一歩前に踏み出したということだろうか。
ちょっとだけ国交省を見直した。

posted by Tsu55 at 2008年11月24日 19:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 水辺を歩く

2008年02月09日

月見の穴場

幸田露伴が「東京広しといへども仲秋の月見にはこのあたりに上越したる好き地あるべくもあらず。」(『水の東京』)といったのがこの場所。
西から東に流れていた荒川が右岸に汐入、左岸に牛田を見る辺りで折れ曲がり、南に向かって下っていく。

月見に好き地

「人もし試(こころみ)に仲秋船を泛(うか)めてこのあたりに月を賞しなば、必ずや河も平生(ひごろ)の河にあらず月も平生の月にあらざるを覚えて、今までかゝる好風景の地を知らで過ぐしゝを憾(うら)むるならん。古(いにしえ)より文人墨客の輩綾瀬以上に遡らずして、たまたまかゝる地あるを知らざりしかば、詩文に載せられて世に現るゝことなく、以て今日に至りしならん。」

こんな所に月見の隠れた穴場があったとは!
いづれ中秋の頃にこの場所で名月を眺めてみたいものだ。

posted by Tsu55 at 2008年02月09日 21:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 水辺を歩く

2008年01月21日

カミソリ堤防

隅田川、といえば悪名の高い「カミソリ堤防」なのだが、
右岸の汐入(荒川区)あたりは、近年年、スーパー堤防に改修されている。
芝生の張られた緩やかな勾配の堤防は散歩やジョギングにうってつけの、都会のオアシスだ。(こんな陳腐な表現しか思いつかなかった。恥ずかしい。)

カミソリ堤防

水神大橋の近くにかつてのカミソリ堤防の一部が残されていた。ちょっとキレイすぎて「なんか違うな」という感じなのだが、「昭和の遺跡」を美しい思い出として後世に残しておくということか。

posted by Tsu55 at 2008年01月21日 22:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 水辺を歩く