2007年01月21日

牛御前にて牛乳について考える

石でできた牛の像を撫でると体の悪い所が治るという言い伝えのある牛島神社(牛御前)だが、境内にある案内板によると、大宝律令の時代、このあたりには「浮嶋牛牧」という官牧つまり、国営の牧場があったそうだ。

撫で牛

下って明治時代、文明開化とともに牛乳を飲むという習慣が我が国に入ってくると、この付近にも大倉財閥の大倉牧場をはじめとして、乳牛を飼う牧場がいくつかできた。

「野菊の墓」の伊藤左千夫も今のJR錦糸町駅前で牧場をやっていたそうで、今の錦糸町の賑わいからはちょっと想像ができない。
それに、文学者と牧場という取り合わせもなんだかピンと来ないが、石川啄木も確か渋谷で牧場をやっていたはずだし、そういえば芥川龍之介の父親も搾乳業に勤めていたはずで、おそらく牧場とか搾乳業とかは明治の時代には流行の先端を行く業種で、何か文化的な香りのする仕事であったに違いない、などと想像してみた。

(牛島神社:墨田区向島1-4-5)

posted by Tsu55 at 2007年01月21日 20:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | お寺と神社

2007年01月04日

長命寺の長命水

鷹狩りにこの地を訪れた際に急に腹痛を起こした徳川三代将軍家光が、この寺の井戸水を飲んだところ痛みがピタリと止まった、というのが「長命寺」という寺号の由来だそうだが、その井戸が復活したというので行ってみた。

長命水

長いこと地中に埋もれていた石の井戸枠を掘り起こして、檀家の建築屋さんと石屋さんの協力で再建されたのは昨年の暮れだった。

もっとも水は井戸水ではなくって水道水を使っているのだそうだが、何事も気の持ちようだ。柄杓に受けて口に含めば、なんとなく健康になったような気分に。

(長命寺:墨田区向島5-4-4)

posted by Tsu55 at 2007年01月04日 14:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | お寺と神社